デザインデュオ、フォルマファンタズマとコラボレーション
ペルノ・リカール・ジャパン株式会社(所在地:東京都文京区 代表取締役:トレイシー クワン)が展開するプレステージ・シャンパーニュメゾン ペリエ ジュエは、イタリア人デザイナーデュオFormafantasma(フォルマファンタズマ)とコラボレーション。ペリエ ジュエの実験的な環境再生型ブドウ栽培の取り組みから着想を得た建築プロジェクト『コアビターレ(Cohabitare)』を、メゾン所有のブドウ畑において開始しました。人間と動植物との共生を主眼としています。さらにコラボレーションの一環として特別に制作されたスペシャルパッケージ「ペリエ
ジュエ ベル エポック 2016 グラス2脚セット by フォルマファンタズマ」 を数量限定で販売します。
1811年の創業以来、その高品質なシャンパーニュとでエミール・ガレがアネモネの花を描いたボトルによって“シャンパーニュの芸術品”と称されてきたペリエ ジュエ。創業者たちが抱いた植物への興味、自然に対する情熱、そして何世代にもわたって受け継がれてきたアートとの関わりでも知られています。
創業当時より大切にしてきたアートの理念により、2012年以降、メゾンは毎年、生物界の複雑さと生物種間の生態学的相互作用にスポットライトを当てることを目的に、アートやデザインにおいて才能ある現代のアーティストたちにメゾンのための作品を依頼することでこの伝統に絶えず生命を吹き込んでいます。
「コアビターレ」のプロジェクトの最初の要素となるバイオダイバーシティ・アイランド(生物多様性の島)は、2024年9月にメゾンの位置するフランス・エペルネで開催された 「バンケット・オブ・ネイチャー by フォルマ
ファンタズマ」にてその内容が発表されました。このバンケットはフォルマファンタズマのキュレーションによる
ディナーエクスペリエンスとして、フランスでの紹介に続き、去る10月24日(木)に日本でも開催が実現。
コラボレーションのお披露目の機会として主にメディアに向けて同様のエクスペリエンスが演出されました。
自然との共生と生物多様性の向上を目的とした、世界的にも名高いフォルマファンタズマとのコラボレーションの世界観を、彼らがデザインした限定パッケージ商品の発表とともにお届けします。
『コアビターレ』に思いを馳せる自然の輝きに溢れたディナーエクスペリエンス
「バンケット・オブ・ネイチャー by フォルマファンタズマ」
2024年10月、代官山にある緑深いレストラン「リストランテ ASO」にて、ペリエ ジュエがフォルマファンタズマと共に始動したプロジェクト『コアビターレ』の全容を知るための 「バンケット・オブ・ネイチャー(自然の饗宴)」が開催されました。一夜限りの宴に集ったゲストは、ミラノを拠点とするフォルマファンタズマの2人と、彼らのキュレーションによるディナーエクスペリエンスを愉しみました。ペリエ ジュエ第8代最高醸造責任者のセヴリーヌ・フレルソンも来日、共にコラボレーションのお披露目を行いました。
会の冒頭では、今回のコラボレーションの背景と概要ついて息の合ったアート・トークが進行、フォルマファンタズマの作品の思想と、コラボレーションへの熱意が語られました。また彼らのインスピレーションソースとなった、ペリエ ジュエのブドウ畑におけるサステブルな取り組みである環境再生型ブドウ栽培について学ぶ機会にもなりました。トークの中ではディナーで使用される特別な器、フォルマファンタズマのデザインによるグラスの紹介も行われました。
メインイベントはフォルマファンタズマのキュレーションによる特別なディナーエクスペリエンス「バンケット・オブ・ネイチャー」。宴の幕が開くと、一夜を彩る花々や緑に囲まれた空間で、生物多様性の保護と育成をテーマとしたフルコースの独創的な6皿がゲストのもとに運ばれます。ブドウ畑における様々な動植物と人間との共生の世界がサプライズに満ちた手法で一皿一皿に表現されゲストへのメッセージとなりました。
ディナーの中盤では、エクスペリエンスの真髄でもあるフォルマファンタズマの音の彫刻『SOUNDSCAPE(音の景色)』が公開されました。これはエコアコースティック・コンポーザーのダヴィッド・モナッキが、2024年の夏にメゾンのブドウ畑で録音した昆虫の鳴き声などから成る自然の音で構成された作品です。会場では2台の彫刻が相対し、静けさの中で幾つもの音の層が双方向から響き合い、ディナーの空間全体がブドウ畑に移動したかのような感覚に包まれました。
この日のためだけに特別に用意された沖 太一シェフ渾身のペアリングディナーには、「ペリエ ジュエ ベル エポック 2015」の他に、モナコ公妃グレース・ケリーが愛したシャンパーニュとしても知られる「ペリエ ジュエ ベル エポック ロゼ 2013」、 シャルドネの最高峰「ペリエ ジュエ ベル エポック ブラン・ド・ブラン2014」、そして日本市場限定のプレステージ・ロゼである 「ペリエ ジュエ ベル エポック フロレサンス 2015」が振舞われました。
今年9月にフランス・エペルネで初公開され、その後東京で開催の実現をみたセンセーショナルなディナーエクスペリエンス「バンケット・オブ・ネイチャー by フォルマファンタズマ」は興奮と余韻のうちに幕を閉じました。
今後は世界各地にて順次展開される予定です。
ペリエ ジュエ ベル エポック 2016 グラス2脚セット エコロジカル ボックス by フォルマファンタズマ
今期のコラボレーション デザインスタジオ、フォルマファンタズマがデザインしたスペシャルパッケージの 「ペリエ ジュエ ベル エポック 2016(グラス2脚付き)」 を数量限定で販売いたします。
【製品概要】
◆商品名
ペリエ ジュエ ベル エポック 2016 グラス2脚セット エコロジカル ボックス by フォルマファンタズマ
◆価格 オープン価格/参考小売価格 45,265円(税込)
◆セパージュ シャルドネ 50%、ピノ・ノワール 45%、ムニエ 5%
◆熟成期間 最低6年
◆テイスティングノート
リッチでエレガントな香り。リンデンやアカシアの花、スパイシーなバラといった美しく爽やかなフローラルのアロマから始まり、洋梨などの白い果実や、レモン、オレンジの皮のような柑橘類のアロマへと続きます。きめ細やかで上品な泡立ちで引き立つ繊細なシルクのようなテクスチャー。上質で複雑な味わいが口の中を包み込み、長く持続する余韻が楽しめます。
フォルマファンタズマ(Formafantasma) について
アンドレア・トレマルキとシモーネ・ファレジンによって設立されたリサーチベースのデザインスタジオ。デザインを形成する環境、歴史、政治、社会的な影響についての研究を進めている。価値に基づいた主張と包括的なデザイン発想の必要性を提唱、自然環境と人工的環境との双方への理解を深めながらデザインの可能性を追求する。2人が目指すのは素材、技術、社会、言説の持つ可能性を通じて、変革的な介入を継続することである。ミラノとロッテルダムを拠点とし、デザイン界で最も権威のある数々の賞を受賞、Flos、Cassina、Fendi、Tacchini、Vitra Design、Prada、Artekなど国際的なブランドとのコラボレーションも行う。
作品ははニューヨークのMoMA、メトロポリタン美術館、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館、パリ装飾美術館やポンピドゥーセンター、ローマのイタリア国立21世紀美術館(MAXXI)、ドイツのヴィトラ・デザインミュージアム等、世界各国の美術館において展示・所蔵されている。2020年には、ロンドンのサーペンタイン・ギャラリーで個展が開催された。
ペリエ ジュエとフォルマファンタズマによる新プロジェクト “コアビターレ(Cohabitare)”について
「コアビターレ」は、ミラノを拠点とするデザインデュオ、フォルマファンタズマが、ペリエ ジュエの進める環境再生型ブドウ栽培に魅せられたことで始まった、ブドウ畑で永続的に進行する長期プロジェクトです。環境再生型ブドウ栽培プログラムは、メゾンが10年前に開始したブドウ畑における栽培手段の環境負荷の低減、生物多様性の強化という目標達成のための施策の一環となります。フォルマファンタズマは2年以上の歳月をかけて、様々な生物種の共存を尊重し、生態学(エコロジー)の文化を育むための物理的な空間を創り出しました。
フォルマファンタズマは世界各国の生物多様性の専門家の他に、フランスではペリエ ジュエによって数年前に設立された科学委員会と協働しました。この組織は土地やエコシステムを専門とする博物学者、昆虫学と
景観生態学の博士、環境再生型ブドウ栽培の専門家で構成されています。
科学委員会は調査前の段階からフォルマファンタズマにアドバイスを行い、分析データを含む初期調査結果を共有しました。この作業が人間以外の生物種を育むフォルマファンタズマの革新的な建築の想像に繋がっています。長期的視野に立ってより良い環境の未来の実現を目指す建築プロジェクトは、2024年9月にフランスのアンボネイ村にあるアギュソンのブドウ畑で一般公開されました。
プロジェクトの第一段階の施策である バイオダイバーシティ・アイランド(生物多様性の島)は、機能的なデザインが支える土地の一画です。「地域に生息する動植物が豊かに生活するための家をつくりたい」というフォルマファンタズマのコンセプトが反映されています。メゾンの所有するブドウ畑の中の285平方メートルの敷地を活用し、そこに鳥や昆虫、コウモリ、植物が活動する場所としての建築が生まれました。人間を完全に遮断することなく、適切な距離を保ちながら存在するこの区画には74本の柱が立っています。デザインはもちろんフォルマファンタズマ。フランス国内で手作りされたテラコッタをベースに、天然酸化鉄の釉薬で仕上げられました。釉薬の明るい色彩は様々な生物種を誘引することを狙いとして採用されています。様々なサイズと形状の開口部や空洞が設けられた柱が32本存在していますが、それらは昆虫の住処として機能するよう設計されました。また区画に植えられた植物は昆虫の餌となります。ペリエ ジュエはこのプロジェクトが地域の生物多様性に及ぼす良好な影響に期待しています。その調査と測定は、今後数年をかけて実施されます。
またペリエ ジュエはパリの国立自然史博物館と共同で研究調査を推進し、「コアビターレ」プロジェクト、および環境再生型ブドウ栽培が実施されているブドウ畑区画の生物多様性の強化に努めます。
熟考と創造プロセスの産物である意欲的なプロジェクト「コアビターレ」は、2025年に完了する予定です。
メゾン ペリエ ジュエのSDGsへの取組み
ペリエ ジュエは、創業者が残した貴重な遺産をもとに、自然に配慮した意欲的なプログラムを実施しています。その目的は、持続可能なブドウ栽培を推進し、ブドウ畑から製品に至るまでのシャンパーニュ製造プロセスのすべての段階で、 環境への影響を軽減することにあり、“ペリエ ジュエ エコロジカル ボックス”の導入もそのひとつです。
Ø持続可能なブドウ栽培:ペリエ ジュエ所有のブドウ畑は、すべてシャンパーニュ地方の持続可能なブドウ栽培の認証を受けており、除草剤ゼロポリシーが適用されています。ブドウの木の栽培には、生物的防除法やロボットなどの代替手段が用いられています。生物多様性の保全にも力を注いでおり、木や垣根の植樹、ミツバチの巣箱の設置、石垣の建設などを行っています。
Øバリューチェーンへの取組み: ペリエ ジュエは、2009年以降、自社施設による直接的・間接的なCO2排出量を55%削減しました。すべての現場でグリーンエネルギーを使用し、シャンパーニュの輸送にはノーエア・ポリシー(より多くの温室効果ガスを使用する航空便での商品輸送を原則的に用いない方針)を導入しています。醸造時の副生成物(ブドウの種、皮など)は100%リサイクルされ、新しい製品(エッセンシャルオイル、栄養剤、堆肥)に生まれ変わっています。
Øパッケージ: ペリエ ジュエのグリーンカラーのボトルには85%のリサイクルガラスが使用されています。今後すべてのギフトボックスを地球環境に配慮したサステイナブルな素材にすることを目指しています。